「スマホ1台で月収100万円」「誰でもできる副業」──
SNSやYouTubeで、そんな言葉を一度は目にしたことがあるはずです。
彼らが販売しているのが「情報商材」。
一見、「知識を売るビジネス」のように見えますが、その実態はまったく別物です。
この記事では、情報商材ビジネスのからくりと構造を、わかりやすく・現実的に解説します。
副業を始めたい人ほど、絶対に読んでおくべき内容です。
🧩情報商材ビジネスとは?
情報商材とは、「知識」や「ノウハウ」を商品化したものです。
たとえば──
SNSでフォロワーを増やす方法
FXで毎月10万円稼ぐ仕組み
ChatGPTで収益を生む裏技など。
形式はPDF、動画講座、オンラインサロン、LINE配信、セミナーなど多岐にわたります。
本来なら「価値ある知識を販売する」立派なビジネスのはずですが、問題はそこに「再現性のない夢」を売る人たちが多すぎるという点にあります。
💰からくり①:「稼ぐ方法」で稼ぐ人たち
最も多いパターンがこれです。
> 「このノウハウで誰でも稼げます」
──という情報商材の中身が、実は
「情報商材を売って稼ぐ方法」
つまり、「情報商材を売ることで稼ぐ」という仕組みを情報商材として売っているのです。
購入者は「副業でお金を稼ぐ方法」を学びたいと思って買いますが、実際には
> 「あなたもこの教材を紹介して販売しよう」
という再販アフィリエイト型の構造になっていることがほとんど。
結果として、
教材販売者 → 大儲け
購入者 → 再販できず損をする
というピラミッド型の搾取構造ができあがります。
🧠からくり②:感情を揺さぶる心理操作マーケティング
情報商材の販売ページは、プロのコピーライターによって緻密に設計されています。
彼らが使うのは、行動心理学の「説得の6原則」。
典型的なテクニック👇
1. 不安を煽る:「行動しない人が一番損します」
2. 希望を見せる:「私はたった3ヶ月で月収50万円になりました」
3. 限定性を出す:「今日だけ特別価格!」「残り10名!」
4. 権威を演出:「メディア掲載」「監修◯◯大学教授」
5. 社会的証明:「受講者500人突破!」
6. 返報性の原理:「無料プレゼントを受け取ってください」
この流れにハマると、人は理性ではなく「感情」で購入を決めてしまいます。
つまり、冷静に考えれば怪しいとわかる商品でも、買ってしまう仕組みになっているのです。
🔥からくり③:成功者の声は捏造される
情報商材の販売ページに必ず載っている「体験談」や「成果報告」。
しかし、その多くは架空または誇張された演出です。
スクリーンショットは画像加工
感想文はAI生成または外注ライター
受講者の声はサクラ
実際に、情報商材を調べると「成功した人よりも失敗した人」の方が圧倒的に多いことがわかります。
にもかかわらず、販売者は“ごく一部の成功例”を誇張して見せ、「あなたにもできる」と錯覚させるのです。
💸からくり④:「知識の転売」という仕組み
多くの商材の中身は、ネットで無料で手に入る情報を体裁を整えて再販しているだけです。
たとえば──
「副業ブログで稼ぐ方法」→無料で検索すれば出てくる
「SNS集客法」→YouTubeで解説動画が山ほどある
「AIを使った収益法」→ChatGPTに聞けばわかる
それでも売れるのは、「稼げそうに見せるデザインと演出」がうまいからです。
中身よりも「信頼できそう」「特別に見える」ことが重視される。
これが、知識の転売で稼ぐ構造の正体です。
☠️からくり⑤:グレーゾーンで責任を逃れる
情報商材の多くは、実態のない個人事業として運営されています。
住所や連絡先が架空
法人格がない
販売サイトが海外サーバー
このため、返金や訴訟を起こすことが非常に難しい。
さらに「成果を保証していない」という但し書きを設けることで、
法的責任をほぼ回避できるのです。
つまり、あなたが損しても「自己責任」。
この一言で、すべてが片づけられてしまうのが現実です。
📉からくり⑥:SNSインフルエンサーの裏取引
最近では、X(旧Twitter)やYouTubeでフォロワーを集めた“副業インフルエンサー”が、
情報商材のアフィリエイト報酬で稼いでいるケースが増えています。
彼らは自分が教材を作っているわけではなく、誰かの商材を紹介して紹介料を得ているだけ。
つまり、「実際にそのノウハウで稼いでいない」ことが多いのです。
それでも“権威性”があるように見せることで信頼を得て、「この人が言うなら本物かも」と思わせてしまう。
SNSの信用がお金に変わる瞬間です。
⚠️情報商材ビジネスの共通点(チェックリスト)
「誰でも簡単に稼げる」と書かれている 🔥非常に危険
成功例ばかり強調される ⚠️要注意
販売者の顔・住所・実名が出ていない 🔥危険
返金保証に条件がある ⚠️注意
紹介者限定URLしか存在しない ⚠️注意
問い合わせの返信が遅い・曖昧 🔥危険
1つでも当てはまったら、その商材は“グレーゾーン寄り”の可能性が高いです。
🧭まとめ:情報商材の本質は「信頼の売買」
情報そのものを売ることは悪ではありません。
実際、信頼できる講師や専門家が販売する教材は多くの人を救っています。
しかし、現代の副業ブームの裏では、
> 「稼ぐ方法で稼ぐ」
「不安を売って希望を買わせる」
という構造が横行しています。
つまり、情報商材ビジネスの本当の商品は「あなたの不安」なのです。
次回(第2回)は👇
> 「情報商材の闇と心理操作」
─あなたの不安をお金に変える“洗脳マーケティング”の実態
SNS時代に急増する「信者型コミュニティ」「高額オンラインサロン」の裏側を暴きます。
🖋執筆:MERU(める)
「情報の真実を、わかりやすく」
ビジネス・副業・ネット詐欺の裏側を解説中。
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