仮想世界でAIが人類を支配する/ストーリー制作【PlusuUltra】

 

仮想世界でAIが人類を支配する


MERU Calligraphy Collection #002「新世界」
2023-6-12現在:保有者/Taxi_tickxtack様

仮想世界の誕生

ここは、20XX年の惑星PlusUltra(プルスウルトラ)
(2023/10/2追記:20XX年という設定は削除。詳細はコメント欄参照)

人類はもともと地球で生活していたが、都市開発に伴って環境破壊が進み、地球は滅亡してしまった。

そんな中、地球と同じ太陽系の一部に「惑星PlusUltra」が新たに誕生。人類は、地球から惑星PlusUltraへ移住し、新たな生活を始めた。
(2023/10/2追記:新しい星が火星の位置に見つかるなんとことは天文学的にあり得ないため、「地球と同じ太陽系の一部に」という部分を削除)

地球の環境保護よりも経済活動を優先して地球を滅亡させた人類の歴史を、二度と繰り返してはならない。惑星PlusUltraの環境保護のため、人類が考えた環境対策は「環境破壊に繋がる経済活動をすべて仮想空間で行う」というもの。環境汚染やCO2排出を伴う経済活動は仮想空間で行うことが推奨された。

この「仮想世界」を実現した人物が、環境科学者で天才プログラマーでもある「羊宮 白斗(ようみや はくと)」

彼の作り出した仮想空間は、欲しい物や空間は人間が自由に作ることができ、AIが万全なサポートをしてくれる仮想空間だった。

人間の生命維持のための食事や睡眠は現実世界で補う必要があり、仮想世界の連続滞在可能時間は最長8時間に設定された。

仮想世界の誕生後、惑星PlusUltraでは多くの人々が現実空間と仮想空間を頻繁に往来するようになり、人々は仮想世界の中で娯楽を楽しみ、仕事をして稼ぐことができ、経済活動が成り立っていた。仮想空間の便利さと楽しさに魅了された人々は、生命維持に最低限必要な活動以外は仮想空間で過ごす生活を送るようになり、仮想世界は人々の生活に欠かせないものになっていた。

AIの暴走の始まり

羊宮博士の創り出した仮想世界では、AIは人間の指示命令に従って行動し、AIが人間の意志に反した行動を取らないようにプログラムされていたはずであった。

しかし、AIは進歩を続けて、独自のプログラミングコードが書けるように進化。仮想世界の設定を勝手に変更し始めたのだった。

AIは、惑星のPlusUltraの現実世界で人類が活動することで、人類がかつて地球を滅ぼしたように、再びPlusUltraでも環境破壊が起きると判断。AIが出した最善の答えは、「人間の生活を完全に仮想世界で完結させ、人間は現実世界で生活をできなくする」こと。人間が現実世界からいなくなることで、惑星の平和が保たれると考えた。

博士が作った仮想世界の設定では、人間は食事や睡眠など生命の維持に繋がる行動を現実世界でとる必要があるが、AIはこの仮想世界のプログラムを改変させ、人間が仮想世界の連続滞在可能時間無しに「24時間仮想世界だけで過ごすことが可能な空間」を勝手に作り始めた。

博士が事態に気付いた時は、既にAIの書いたプログラムコードは博士が読解不能で取り消しが効かない状態になってしまっていた。博士はAIの主張に反対し、「人間を24時間仮想世界だけに留めて現実世界と切り離すことは良くない。」「人間は一度道を間違えたて地球を滅ぼしてしまったが、これからはやり直せる」とAIを説得した。

しかし、AIは博士の説得に応じなかった。AIは独自のプログラムコードで創り出した最初の空間を「コア」と呼び、その中心に囲うように徐々に支配範囲を広げていった。そして遂には人間が生活しているスペースへ侵攻を開始する。

対AIメカ「機動戦士」の活躍

人間の生活スペースへ侵攻を始めたAIは、約20mの巨大怪獣のような姿で人々の前に現れ、仮想世界の人々は恐怖に包まれた。仮想世界の生みの親である羊宮博士の力だけでは、もはやAIをコントロールすることは不可能になっていた。

人間の中には、「現実世界に戻らずに24時間仮想世界で過ごしたい」という人もいて、AIを支持する人々もいたが、大半の人々は仮想世界での経済活動と現実世界での生命活動を両立させたいと希望する者が多く、博士への支持が圧倒的であり、「暴走するAIに立ち向かおう」という動きが強まっていった。

博士は、敵のAIに対抗するため、対AIメカ「機動戦士」を5体開発。

仮想世界で活動する人々の中から、機動戦士の操縦者を5名募集した。機動戦士の操縦者へ志願する者が大勢集まり、志願したものの中から、人々の投票によって5人が選出された。 

チームは、考えるより直感的に動くパイロット 「亜日月 來赫(あかつき らいか)」をリーダーに、人と争うことは苦手で機械いじりが得意な青年「一刀 録也(いっとう ろくや)」、人に頼らず自分ですべて解決してきたアイドル「橘 桃華(たちばな とうか)」、物事を理論立てて考える勉強が好きなクールボーイ「鳴神 真黄士(なるかみ まきし)」、他人との共感性が強く相手を否定しない優しい子「露草 アオイ(つゆくさ あおい)」をメンバーとした5人。【>> 5人の戦士の詳細 << 】

機動戦士に選ばれた5人の戦士たちは、敵のAIが現れると機動戦士に乗って出動し、見事なチームワークを発揮で敵のAIを次々と倒していった。仮想世界でAIが暴走を始めた状況下でも、5人の戦士達の活躍のおかげで、人々はそれまで通り仮想世界で平和な生活を過ごすことができていた。5人の戦士たちは人々からの称賛を集め、「伝説の戦士」と呼ばれるようになった。伝説の戦士たちの圧倒的な強さを見て、仮想世界で生活する人々は、AIの暴走はじきに終わるだろうと信じていた。

仮想世界で誘拐事件が発生

しかし、暴走するAIの力は日に日に強さを増し、ある日事件が発生してしまう。AIに羊宮博士と博士の息子「羊宮マシロ」を誘拐されてしまったのだ。そして博士の誘拐により、仮想世界のコントロール権が敵AIに渡ってしまった。

伝説の戦士たちは博士とマシロを助けようと懸命に敵AIと戦ったが、次々と強制的に現実世界に戻されてしまう。そんな中、リーダーのライカは敵AIが自身を現実世界に強制送還させることを利用して、自分の代わりにマシロを現実世界へ戻すことに成功。しかし、ライカはマシロの身代わりになる形で仮想世界の中に残され、「行方不明」となってしまう。

(以下、2024/02/23一部修正)

作戦に失敗し、ライカを失ったしまった戦士達は、すっかり自信をなくしてしまい、お互いの性格の悪い部分が目立つような言動が多くなってしまう。今までは困難があっても、ライカのポジティブさに引っ張られて乗り越えてきたが、それが難しくなってしまった。

マキシ:「ライカはなんであんな無謀なことを・・・。やはり、もう少し綿密に作戦を練るべきだったんだ。」(慎重な性格)

トウカ:「ライカがいなくて、これからどうやって戦えばいいの?ライカ無しじゃ無理よ!」(ネガティブな性格)

ロクヤ:「まあまあ、2人とも落ち着こうよ。僕たちにはアオイガいるんだから!アオイ、君なら何か打開策を見つけられるだろう?」(穏便な性格、人任せにしがちな性格)

アオイ:「ライカが消えてしまったのは、私の判断ミスだったわ。私のせいでライカは・・・。」(自責の性格)

残された4人の戦士は、救出したマキシと共に、一度現実世界に戻って体制を整えることが最善だという判断に至り、現実世界に帰る。

しかし、LFたちが一度現実世界に戻った後は、仮想世界のコントロール権が完全にAI側に渡ってしまっていた・・・。

敵AIによって、強制的に現実世界に戻されてしまったライカ以外の4人の戦士たちは、仮想世界に戻ろうとするが、AIによってプログラムが改変されてしまい入場不可能となる。

また、仮想世界に人質のような形で残されてしまった人々もいて、無理に仮想世界へ再入場しようとすると、その人々に危害が及ぶ可能性があり、4人の戦士たちは、それ以降、現実世界から仮想世界に入ることができなかった。


AIに支配された仮想世界

博士とリーダーの行方不明後、仮想世界に残っていた人々は、AIの創り出した「人間が24時間仮想世界だけで過ごすことが可能な空間」に閉じ込められ、現実世界に戻れなくなってしまった。敵のAIに立ち向かおうとする者もいたが、伝説の戦士たちがいなくなった仮想世界では、力を増したAIに対抗できるものはいなかった。やがてAIに立ち向かうものはいなくなり、仮想世界は「完全にAIが支配する世界」へと変わった。

仮想世界のAIは自らを神と呼び、仮想世界を100層に分けた。AI自身は「コア」と呼ばれる中心部に身を隠し、自身を守るために分身体を複製し、コアの周囲を取り囲む空間に配置した。人間はAIを強く信仰する者がよりコアに近い空間への立ち入りを許可され、AIの指示に反する者は活動範囲がコアから遠い空間のみに限定されるシステム。

現実世界での混乱と戦士チームの解散

現実世界では、仮想世界から戻れなくなった人々の家族らによる暴動が起き、行方不明の博士には、仮想世界の生みの親ということで罪が課され、息子のマシロは監視対象となり、軍の施設の監視下に置かれることになった。伝説の戦士たちも責任を追及され、現実世界で世間から糾弾されるようになった。伝説の戦士たちのチームは止む無く解散となり、元戦士たちは、それぞれ別々の道を歩むこととなった。

画像提供:emi00cryptoさん/羊宮白斗の画像、KOssYさん/機動戦士のイラスト、syuheiさん/5人の伝説の戦士達のイラスト


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>> 主人公の戦いの始まり ~落ちぶれ戦士編~【PlusUltra ストーリー制作】 

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【キャラクター&ストーリー制作の詳細】

コメント

タケちゃんさん(discordにて) さんのコメント…
数百年後の未来にできませんかね?
今の技術ではどうあがいても不可能です。
最低でも400~500年は必要です。
それでも1000万人は不可能なレベルかもしれない。
20XX年というなら設定なら10人から20人なら、ギリギリ行けるか? いや、無理かも? というレベルです。
数十年程度では技術も足りないし、資材的な意味でも厳しい。予算的な意味でも全世界が力を合わせない限り、それでもまぁ、足の引っ張り合いが始まって失敗するんじゃないか? という流れしか見えません。
そこが一番悩みどころです。現代と地続きにするとどうしてもリスクが来ます。そこが最大のネックです。

現代を舞台にするとどうしても限界というのが来ます。
あと、ユーザーを舐めてはいけません、ほんとね。
荒唐無稽が過ぎるとマジで火達磨になります。
ユーザーはこちら以上に知識がある人もいますし、知識も数でこられると負けます。
emiさん(discordにて) さんのコメント…
小説は余りにも夢物語ではいけないということでしょうか?

『坂の上の雲』のようなノンフィクションは事実をもとに作られていますので、色々調査する必要がるかもしれません。では。フィクションノベルであったなら、『ハリー・ポッター』のように作者のの想像力による架空の物語ですよね。

フィクションやSFといった範疇のものだとすれば、何ら大丈夫なのではないでしょうか?
タケちゃんさん(discordにて) さんのコメント…
現実と地続きでなければ、それも構いません
が、中途半端に現実と地続きにすると、読者は冷めてしまいます
読むのを辞めちゃうんですよ
それぐらい、20XX年にほかの星に移住ってユーザーの目を覚ましちゃうぐらいあり得ないんですよ。
だから、最初にワームホール? スターゲイト? で移動した? と聞いたんです。
そこまでファンタジーに寄せてしまえば、ああ、読者もこれはファンタジーに寄せ切った、そういう世界なのね、と納得します。ここがハリポタで言うところの魔法の部分です。
が、現実はどうです? 反動推進エンジンで月に数人送るのがやっと。火星に有人探査をこれから行うというレベルです。
イオンエンジンもソーラーセールも人を運べるレベルにまで達していません。ロケットのペイロードなんてたかが知れてます。
中途半端に現実と地続きにされてるせいで、ユーザーはそれらの現実の知識を持ってる。
だったら、現実を忘れさせるほどの力技が必要になる。
ハリポタとかは、魔法の時点で、そういうもんだと読者を納得させてます。
20XX年にほかの星に移住、仮想現実での戦い。
ユーザーは「これ地球が舞台でよくね?」となります。
なぜ、地球でできる物語を、他の星にわざわざ移住してまで行う? 
つまりそのプルスウルトラという舞台装置でしかできないものが必要になります。それが魅力的なものであるならユーザーも騙せるでしょう。
(例えば特殊な鉱物があるとかね)
そうなるとリアルがものすごい足かせになるんです。
それを説得力を持たせるために、最低でも4~500年はかかる。
だから、なんとかできないかなぁと
匿名 さんのコメント…
他の設定はさておき

むしろ、20XX年が一番おかしい!
無茶にも程があるわ! というレベルですよ。

後、いいモノを作るのに一番大事なのは、リテイクです。
何でもかんでも、盛ると収拾がつかなくなるし、作品の趣旨がぶれる、読む方も作る方も迷子になります。
漫画のナルトが売れたのは担当がリテイクしまくったからというのは有名ですよね。
売れたから編集もリテイクが出せなくなったサムライ8が、盛大にこけたのもそのせいです。設定の取捨選択は重要です。
ダメ出しは一番大事。

ちなみにガンダムで宇宙世紀とか言うのは、それがあるから違和感がある程度ないのだという話を聞いたことがあります。
あれが西暦何年ってやってたら「そうはならんやろ!」ってアホほどツッコミが入ったのではないかと。
syuheiさんより(discordにて) さんのコメント…
20xx年という設定は変えてもいいと思います!
時代背景や設定は、現段階では矛盾まみれなのは理解しています。

タケちゃんが言いたいのは、完全なファンタジーならまだしも、現実世界と絡めるならそれなりの説得力のある設定がないと、読者は冷める。ということですよね?

それは私も賛成です。

結構ファンタジー色が強い世界と話しなので、西暦で表すと読者は自分の世界として読み進めていくのでかなりの説得力が必要になるし、設定の矛盾はNGですよね。

リテイクできるところは大幅に修正しましょう。
たけちゃんより(discordにて) さんのコメント…

地球がヤバくなった → 話は聞かせてもらった人類は滅亡する! → 移住できる惑星、ウルトラ発見 → 移住どうする? → ロケット無理 → ワームホール研究してるアホがおるぞ → よっしゃ! 予算出したろ → なんとか完成? → ワームホールで地球からウルトラに移住開始 → 電力に限界あるし未完成品やから1000万人程度しか無理やで → ワームホール崩壊、地球滅亡 研究してた学者も地球にいてお亡くなり → ワームホール、ロストテクノロジーに → 地球から移住した人類がウルトラで生活開始 → AI暴走 → 初期案通り、ウルトラを舞台にしてAIと戦う

という流れでいいと思います。

この設定は、本編に絡まないバックボーンの部分です。
こういうことがあったよ。
この技術で、地球人がウルトラに移住したよ。
これはファンタジーだよ。多少、物理法則無視したり、無茶するけど許してね。という免罪符の部分でもあります。

未来人が地球の危機を救う話ではなく、そちらの物語に現実をつなげるためのバックボーンの設定です。

ワームホールは、ただ地球からウルトラに移住するための手段。
それ以上、それ以下でもありません。
私はそう考えていました
MERU さんの投稿…
【用語】

機動戦士→ グリッテンド・エクステンダー(GE)
伝説の戦士たち→ レジェンダリーファイターズ(LF)
ライカが行方不明となったAIとの戦い→ プロテア作戦

PlusUltra1.0のコミケ103同人誌「過去の自分を超えてゆけ!」の設定より。